【デザインスプリント後編】アイデアを形にする! 5日間のステップと成功の秘訣

【デザインスプリント後編】アイデアを形にする! 5日間のステップと成功の秘訣

「このアイデア、もしかしたらすごいサービスになるかもしれない!」

そう思ったことはありませんか?

でも、新しいサービスやプロダクトを開発するって、時間もお金もかかるし、本当に成功するかどうか不安ですよね。

  • 企画
  • 調査
  • デザイン
  • 開発
  • テスト

考えるだけでも気が遠くなりそうですね。

「もっと手軽に、もっとスピーディーにアイデアを形にできたらいいのに」

そんなあなたにおすすめの方法が、「デザインスプリント」です。これは、Google Venturesが考案した、たった5日間でアイデアを形にし、顧客のフィードバックまで得られる革新的なフレームワークです。

今回は、デザインスプリントについて学ぶ前編・後編にわたって取り上げています。

前編では、デザインスプリントとは何か、なぜ今注目されているのか、どのようなメリットがあるのかといった基礎知識について解説しました。

そして後編であるこの記事では、いよいよデザインスプリントの具体的な5日間のステップと、成功のための秘訣を徹底解説していきます。

読み終わる頃には、「私もデザインスプリントで、アイデアを形にしてみよう!」と思っていただけるはずです。

ぜひ、最後までお読みください。

>>【デザインスプリント前編】課題解決を加速する革新的なフレームワーク

目次

  1. デザインスプリント5日間のステップ:アイデアを形にする道筋
  2. 1日目:【理解】課題を徹底的に掘り下げる
  3. 2日目:【発想】自由な発想でアイデアを広げる
  4. 3日目:【決定】最適なアイデアを選び抜く
  5. 4日目:【試作】アイデアを形にする
  6. 5日目:【検証】ユーザーからのフィードバックを得る
  7. デザインスプリントを成功させるための鍵
  8. チーム編成:多様な才能が集結するドリームチーム
  9. ファシリテーターの存在:チームを導く名監督
  10. 事前準備:成功への道筋を描く
  11. タイムキーパーの役割:時間を味方につける
  12. 柔軟性:変化を恐れない
  13. 成果の評価:未来への糧とする
  14. まとめ:デザインスプリントで、アイデアを最速で形にしよう!

デザインスプリント5日間のステップ:アイデアを形にする道筋

デザインスプリント5日間のステップ:アイデアを形にする道筋

デザインスプリントは、アイデアを短期間で形にするための強力なフレームワークです。ここでは、5日間の具体的なステップと、各ステップにおけるポイントを詳しく見ていきましょう。

1日目:【理解】課題を徹底的に掘り下げる

デザインスプリント最初のステップでは、課題を深く理解することに焦点を当てます。チーム全体が共通認識を持つことが重要となるため、次のような項目を徹底的に洗い出していきましょう。

  • 課題の背景
  • ターゲットユーザー
  • 競合
  • 既存のソリューション
  • 解決すべき具体的な問題

この段階では、机上での議論だけでなく、実際にユーザーに話を聞くことが非常に大切です。ユーザーインタビューやアンケート調査などを通して、ユーザーのニーズや抱えている課題を深掘りしましょう。

また、集めた情報はチーム内で共有し、議論を重ねることで、課題の本質を明確にしていきます。この課題に対する徹底的な「理解」が、後のステップでのアイデア創出や意思決定を支える土台となるのです。

2日目:【発想】自由な発想でアイデアを広げる

デザインスプリントの2日目は、質よりも量を重視し、自由な発想でアイデアを広げることに集中します。 この日は、チームメンバー一人ひとりが、前日に徹底的に理解した課題に対する多様な解決策を考案する時間です。

まず、チームの各メンバーが独立してアイデアを出し合います。これは、グループシンク(集団思考)を防ぎ、より幅広い視点や独創的な発想を引き出すためです。スケッチやマインドマップなど、視覚的な手法も積極的に活用し、思いつく限りのアイデアを形にしてみましょう。

次に、各自が持ち寄ったアイデアをチーム全体で共有します。ここでは、それぞれのアイデアを批判することなく、ブレインストーミングの要領でさらに発展させることを目指します。他者のアイデアに触発されることで、予期せぬ新しい組み合わせや、より洗練された解決策が生まれることも少なくありません。

また、この段階で競合他社のサービスやプロダクトを調査し、そこからヒントを得ることも非常に有効です。既にあるものの良い点を参考にしつつ、どのように差別化を図るかを考えるきっかけにもなります。

この日の目標は、できるだけ多くの可能性を探ることです。後から最適なものを選び抜くためにも、ここでは発想を制限せず、量を意識して多様なアイデアを生み出すことに専念しましょう。

3日目:【決定】最適なアイデアを選び抜く

3日目は、前日までに集めたアイデアの中から最適なアイデアを選び、具体的な計画を立てる日です。出されたアイデアを評価し、絞り込みを行いましょう。

チームで議論し、合意形成を目指しますが、時には意見が対立することもあります。そのような場合は、多数決や専門家の意見を参考にしながら、最終的な決定を下すことがポイントです。

アイデアが決まったら、ストーリーボードを作成し、プロトタイプのイメージを共有します。

ストーリーボードとは、ユーザーがどのようにプロトタイプを体験するかを視覚的に表現するものです。ストーリーボードを作成することで、チーム全体の共通理解を深めることができるようになります。

ここでは、実現可能性や費用対効果も考慮しながら、最適なアイデアを選び抜きましょう。

4日目:【試作】アイデアを形にする

4日目は、いよいよプロトタイプを作成する日です。選ばれたアイデアを形にするため、具体的なプロトタイプを作成します。

この時、プロトタイプはアイデアとして必ずしも完璧なものである必要はありません。スピードを重視し、実現可能な範囲で作成しましょう。

プロトタイプ作成には、様々なツールや素材を活用できます。WEBサービスのプロトタイプであれば、HTMLやCSS、デザインツールなどが活用できます。物理的なプロダクトであれば、紙や粘土などを使って簡易的なモデルを作成してもよいでしょう。

ここでは、アイデアを具現化し、具体的な体験を提供できるプロトタイプを作成することが目標となります。

5日目:【検証】ユーザーからのフィードバックを得る

最終日には、作成したプロトタイプをユーザーにテストしてもらい、フィードバックを得ます

ユーザーテストでは、実際にプロトタイプに触ったり、操作してもらったりして、感想や意見を聞きます。観察やインタビューを通して、ユーザーの行動や思考を深く理解することも重要です。

ユーザーのリアルな声を聞くことで、プロダクトの強みや弱みを客観的に把握することができるため、得られたフィードバックを分析し、次のステップにつなげることが、デザインスプリントの最終目標です。


これらの5つのステップを踏むことで、アイデアは具体的な形となり、ユーザーからのフィードバックを得て改善のポイントも整理することができます。

わずか5日間でアイデア出しから試作品の完成、レビューまでを実施できるため迅速なプロジェクト開発が可能になります。このようにデザインスプリントは、アイデアを形にするための効果的な手段なのです。

デザインスプリントを成功させるための鍵

デザインスプリントを成功させるための鍵

デザインスプリントは、アイデアを迅速に形にするための強力なフレームワークですが、その成否はいくつかの重要な要素に左右されます。

ここでは、デザインスプリントを最大限に活用するためのポイントを詳しく解説します。

チーム編成:多様な才能が集結するドリームチーム

デザインスプリントを行う場合は、多様なスキルを持つメンバーで構成されたチームを作ることが理想的です。

  • デザイナー
  • エンジニア
  • マーケター
  • ビジネスストラテジスト(ビジネス戦略家)

など、様々な専門知識を持つメンバーが集まることで、多角的な視点からアイデアを検討し、より現実的なプロトタイプを作成することができます。

チームを編成する際、チームメンバーには、それぞれの役割を明確に理解させ、責任を持って取り組むよう促しましょう。

また、メンバー間のコミュニケーションを円滑にするために、オープンな雰囲気作りも重要です。

ファシリテーターの存在:チームを導く名監督

ファシリテーターは、デザインスプリントの成否を左右する重要なポジションです。チームを円滑に進行し、時間管理や議論の促進、意思決定のサポートなどの役割を担います。

ファシリテーターは、中立的な立場でチームを支援し、メンバーが最大限に能力を発揮できるような環境を作る必要があります。

また、議論が停滞した際には、打開策を提案するなど、臨機応変な対応も求められます。

事前準備:成功への道筋を描く

デザインスプリントを成功させるためには、事前準備が非常に重要です。課題やターゲットユーザーに関する十分な調査を行い、情報を整理しておきましょう。

また、場所や道具など、必要な準備も忘れずに行います。

場所は、チームメンバーが快適に作業できる空間を、道具は、アイデア出しやプロトタイプ作成に必要なものを事前に準備しておきましょう。

タイムキーパーの役割:時間を味方につける

デザインスプリントでは、時間管理が非常に重要です。各ステップの時間配分を適切に行い、決められた時間内に成果を出さなければなりません。

そのためにも、タイムキーパーを決め、時間管理を徹底しましょう。

デザインスプリントでは、各工程に時間制限を設けることで、チームメンバーの集中力を高め、無駄な時間を削減することを目指します。

心理学的にも、時間に追われることで、発想力や創造性が高まるという効果もあるという研究が行われている通り、限られた時間の中でアイデアを出し、プロトタイプを作成することで、より現実的で実行可能な解決策を導き出すことができます。

柔軟性:変化を恐れない

デザインスプリントは、計画に基づいて進めることが基本ですが、状況に応じて柔軟に対応することも重要です。一度決めた計画に固執せず、臨機応変に対応しましょう。

例えば、最終日のユーザーテストで予想外のフィードバックや、課題に対する新たな発見があった場合、それらの学びを次に活かすために、デザインスプリント後の開発計画や、場合によっては次のデザインスプリントのテーマを修正する必要があるかもしれません。

5日間のスプリントで得られた検証結果は、今後のプロジェクトの方向性や、次のアクションを決定するための大切な材料となります。チームが柔軟性を持つことで、デザインスプリントで得られた貴重な示唆を最大限に活用し、より市場や顧客のニーズに合致したプロダクト開発へと繋げることができるのです。

成果の評価:未来への糧とする

デザインスプリントの成果は、客観的に評価することが重要です。成功だけでなく、失敗からも学び、次のステップにつなげましょう。

評価は、チームメンバーだけでなく、関係者や専門家の意見も参考にすると、より客観的な視点で評価することができます。また、評価結果は、次のデザインスプリントやプロジェクトに活かすことも大切です。

まとめ:デザインスプリントで、アイデアを最速で形にしよう!

本企画の前編では、デザインスプリントの概要とそのメリットについて解説しました。デザインスプリントが、現代のビジネスシーンにおいていかに有効な手段であるか、お分かりいただけたかと思います。

そして、今回の後編では、デザインスプリントの具体的な5日間のステップと、成功のための秘訣を詳しく見てきました。

各ステップのポイントや注意点、そして成功事例を通して、デザインスプリントが単なるアイデア出しではなく、実現可能なプロダクトを生み出すための実践的なフレームワークであることがお分かりいただけたのではないでしょうか。

デザインスプリントは、アイデアを最速で形にするための強力なツールです。このフレームワークを活用することで、あなたは時間やコストを大幅に削減しながら、顧客ニーズに合ったサービスやプロダクトを生み出すことができます。

ぜひ、デザインスプリントをあなたのビジネスに役立ててください。

株式会社MUでは、デザインスプリント導入支援や研修プログラムなど、お客様のニーズに合わせたサービスを提供しています。

デザインスプリントについてもっと詳しく知りたい方、導入を検討されている方は、お気軽にご相談ください。

筆者プロフィール

MU編集部

MU編集部

株式会社MU / 編集部
「お客様と共に前進するデジタルパートナー」をキーメッセージに掲げ日々、DX推進企業としてデジタルトランスフォーメーションを推進。
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