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>>「前編/多言語対応WEBサイトのメリットとサイトの準備」はこちら
自動翻訳システムに頼るだけでなく、多言語に対応したWEBサイトを制作することは、企業のグローバル戦略上大きな役割を果たしてくれます。
前編では、WEBサイトを制作するための下準備段階(ステップ1~4)について解説しましたが、後編では実際のコンテンツ作成からSEO対応、そしてテストを経て公開と運用に至るまでのステップを解説します。
どれだけデザインや機能性に凝った仕様のサイトを作ったとしても、WEBサイトにおいて最終的に最も重要なのは「どれだけ優良で価値のあるコンテンツを提供しているか」です。
ここでは、多言語でのコンテンツの制作方法と翻訳ツールを利用する場合の扱い方について解説します。
前編でも取り上げた通り、多言語対応サイトを構築する際には、言語ごとにその国や地域の文化なども踏まえて、適切なコンテンツを作成することが重要です。その際は、以下のポイントを考慮したうえで、効果的なコンテンツライティングを行ってください。
多言語で提供するコンテンツは、言語が異なっていても一貫性を保つことが原則です。異なる言語でも同じメッセージや情報を伝えることを意識して、統一されたトーンとスタイルを使用します。言語間でコンテンツの内容に齟齬があると、誤解を与えてしまったり、ブランドの信頼を傷付けることにもなりかねないため、注意が必要です。
コンテンツの一貫性を確保したうえで、自社コンテンツの単なる「翻訳」ではなく、ローカライゼーションを意識してユーザーの国に合わせたコンテンツを作成します。
現地の文化や慣習に合わせた表現や事例を取り入れることで、ユーザーに親近感を与えることができます。
また、言語を話すターゲットオーディエンスの文化や嗜好を理解したうえで、それに合わせたコンテンツを作成することも重要です。
例えば、英語圏と日本語圏では、同じ内容でも表現やアプローチが異なる場合がありますので、そうした背景を理解したうえでライティングへ活かしていく必要があります。
ローカライゼーションの観点からも、コンテンツの作成はその国の文化などに精通した翻訳者を採用することが望ましいと言えます。単に翻訳するだけでなく、その文化圏の人から見た時にそのメッセージがどのように映るかを踏まえた翻訳が可能だからです。
しかし、翻訳したい全ての言語に対してこうした人材を用意することは必ずしも容易ではありません。人材不足やコストの課題から、どうしても翻訳ツールに頼らなければならないケースもあるはずです。
実際に、翻訳ツールを利用すれば効率的に多言語コンテンツを作成することができますが、その際はツールの精度の確認が重要です。
ここでは、おすすめの翻訳ツールと利用する際の注意点を解説します。
自動翻訳ツールで生成されたコンテンツは、そのまま利用するのではなく、プロの翻訳者や監修者に依頼して確認・修正することをおすすめします。これにより、翻訳の精度と文化的な適応性を向上させることができます。翻訳自体を依頼することと比較すれば、安価にチェックを受けることができます。
特に、重要なビジネス文書やマーケティングコンテンツは、プロの翻訳者によるチェックが必要です。
プロフェッショナルへの依頼が難しい場合であっても、翻訳後のコンテンツをネイティブスピーカーや現地のスタッフに確認してもらうことで、誤訳や不自然な表現がないかを確認するなどの作業は最低限行うことをおすすめします。
生成AIのコンテンツ制作精度が著しく向上する中、SGE(Search Generated Experiences/Googleの生成AIによる検索体験を提供する新機能)など新しい検索体験が提供され始めています。
こうした変化の時代のなかで「SEO対策はもう古い」という声も聞こえてくるものの、WEBサイトをSEO(Search Engine Optimization/検索エンジン最適化)に適して制作することは、依然として有効な戦略の一つです。ただし、従来のような小手先のSEO対策だけでは十分な成果を上げることは難しいため、目的に沿った戦略的な対策が重要です。
ここでは、多言語対応サイトにおいて有効なSEO対策について解説します。
Hreflangタグは、多言語サイトにおいて各ページの言語と地域を検索エンジンに伝えるための重要なタグです。このタグを正しく設定することで、検索エンジンが適切な言語版のページを表示し、ユーザーエクスペリエンスを向上させることができます。
Hreflangタグは、HTMLのヘッダーセクションに追加します。例えば、英語版のページと日本語版のページがある場合、以下のように設定します。
このとき、「hreflang=”x-default”」を使用して、デフォルトの言語バージョンを指定することも可能です。
特定の国や地域をターゲットにする場合、hreflang属性に言語コードと地域コードを組み合わせて設定します。
【例】
米国向けの英語版ページは「hreflang=”en-US”」、英国向けは「hreflang=”en-GB”」とします。
メタデータの最適化は、各言語ページのSEOにおいて非常に重要です。メタデータの設定は、以下のポイントに注意して行ってください。
各言語で適切なキーワードを含むタイトルタグを設定します。タイトルは検索結果に表示されるため、ユーザーの興味を引くように工夫します。
【例】
<title>多言語対応サイトのSEO対策 – 日本語</title>
<title>SEO Strategies for Multilingual Sites – English</title>
各言語でわかりやすく魅力的なメタディスクリプションを設定します。これは、検索結果でのクリック率を向上させるために重要です。
【例】
<meta name=”description” content=”日本語ページのSEO対策を詳しく解説します。”>、<meta name=”description” content=”In-depth guide to SEO strategies for English pages.”>
言語ごとに適切なキーワードを選定し、コンテンツやメタデータに含めます。これは、各言語で検索エンジンの評価を向上させるために必要です。
各地域の検索エンジンに対して最適化を行うことは、グローバルSEO戦略の一環として重要です。
各地域の検索エンジンに対応するために、ローカルビジネスリスティングに登録し、現地のレビューサイトでの評価を集めます。
その際、現地の住所や連絡先情報を明確に表示し、ローカルなキーワードを含むコンテンツを作成します。
Google以外にも、BingやBaidu、Yandexなど、ターゲット市場に合わせた検索エンジンの最適化を行います。それぞれの検索エンジンが重視する要素に基づいてコンテンツを調整します。
これらの対策を講じることで、各言語ページのSEO効果を最大化し、グローバルなユーザーにリーチすることができます。
ひと通りのWEBサイトが出来上がったら、実際にWEB上に公開する前に、テストを行うことをおすすめします。
多言語対応サイトの構築において、各言語ページが正しく表示され、正常に動作することを確認するために、徹底したテストとデバッグが必要です。
テストは、以下の手順を踏んで行います。
ユーザビリティテストは、実際のユーザーがサイトをどのように利用するかを観察し、使いやすさを評価するためのテストです。
以下の手順でユーザビリティテストを実施することで、多言語サイトの表示確認、動作テスト、ユーザビリティテストを効果的に実施し、ユーザーにとって使いやすいサイトを提供することができます。
テストを行った結果、大きな問題が認められなければ、実際の公開に踏み出します。
最終ステップでは、多言語対応WEBサイトの公開と、公開後の運用についての注意点などを紹介します。
サイトを公開する際には、計画的なプロモーションが重要です。効果的な公開とプロモーションの施策は次の通りです。
公開後も、定期的なコンテンツ更新とSEOメンテナンスを行うことで、サイトのパフォーマンスを維持し、改善していくことが重要です。
これらの取り組みによって、サイトの公開後も継続的に価値を提供し、検索エンジンでの順位を維持・向上させることが期待できます。
グローバルで活躍するためには必須になっている多言語対応WEBサイトについて、前後編の2回にわたってその作り方について詳しく解説しました。
今や、企業の規模の大小に関わりなく、その活躍のフィールドは国境を越えて広がっています。そのなかで多言語対応のサイトを制作することは、企業の未来を左右するほど重要な戦略です。
各ステップで紹介した具体的な方法やポイントを押さえることで、多言語対応サイトの効果的な構築が可能となりますので、この記事を参考にして、グローバルなビジネス展開を支援する高品質な多言語サイトを実現してください。
ただし、ここで紹介したのはあくまでもWEBサイトを制作するための技術的な解説に過ぎません。ユーザー層に適切に自社の魅力をアピールし、企業の未来を切り拓いていくためには、有益なコンテンツを提供していく必要があるのは自明の理です。
そしてまた、自社の製品やサービスがグローバルで認められるクオリティのものでなければなりません。
多言語対応のWEBサイトを制作するためには、まずはそうしたグローバル戦略をしっかりと確立させたうえで、確かな施策として取り組んでください。
株式会社MUでは、ローカライズの支援を含め、英語圏を中心としたWEBサイト制作も承りますので、まずはお気軽にご相談ください。
弊社にご関心をお持ちいただき、
ありがとうございます。
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