WEBデザイナーの仕事って何?超初心者向けに役割と流れを徹底解説!

WEBデザイナーの仕事って何?超初心者向けに役割と流れを徹底解説!

「会社のWEBサイト担当になったけど、まず何から手をつければ……?」

「WEBデザイナーに依頼するらしいけど、そもそもWEBデザインって何をするの?」

「WEBデザイナーって、具体的にどんなお仕事をしている人なんだろう?」

最近、企業のWEB担当になった方や、これからWEBサイト制作に関わる方の中には、こんな疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。

今や、企業の顔であり、重要なマーケティングツールでもあるWEBサイト。その見た目の美しさや使いやすさを形作る「WEBデザイナー」は、非常に重要な役割を担っています。

でも、「デザイナー」と聞くと、なんだか専門的で難しそう……と感じてしまうかもしれません。

そこでこの記事では、「WEBデザイナーってどんな仕事をする人なの?」という基本的な疑問に、超初心者の方にも分かりやすく、基礎の基礎からお答えしていきます!

WEBデザイナーの仕事内容や流れ、必要なスキルなどを知ることで、WEBサイト制作への理解がぐっと深まるはずです。

目次

  1. そもそも「WEBデザイン」って何だろう?
  2. WEBデザイナーの具体的な仕事の流れ7ステップ
  3. ステップ1:「どんなサイトにしたいか?」を知る
  4. ステップ2:「サイトの骨組み」を作る
  5. ステップ3:「どんな雰囲気のデザインにするか」を決める
  6. ステップ4:「見た目」を具体的に作り込む
  7. ステップ5:「デザイン」を「WEBページ」に変換する
  8. ステップ6:「正しく動くか」を確認し、調整する
  9. ステップ7:公開後の運用・改善でサイトを育てていく
  10. WEBデザイナーに必要なスキルって?
  11. まとめ:見た目だけじゃない!Webデザイナーの重要な役割

そもそも「WEBデザイン」って何だろう?

そもそも「WEBデザイン」って何だろう?

まず、「WEBデザイン」と聞くと、多くの方が「キレイな見た目のWEBサイトを作ること」をイメージされるかもしれません。もちろんそれも大切な要素なのですが、WEBデザインの役割はそれだけではありません。

WEBデザインとは、単に見た目を装飾することではなく、「WEBサイトが持つ目的を達成するために、見た目の美しさはもちろん、情報の分かりやすさ、操作のしやすさなどを総合的に設計すること」です。この場合の目的とは、例えば、商品を買ってもらう、問い合わせをもらう、会社の情報を分かりやすく伝えるなど、WEBサイトを通じて何を達成したいのかという具体的なものを指します。

例えるなら、WEBデザイナーの仕事とは、家づくりにおける建築家のような役割に近いかもしれません。建築家は、家の見た目(外観デザイン)だけでなく、住む人が快適に暮らせるように間取りや動線を考えますよね。それと同じように、WEBデザイナーは、WEBサイトを見る人(ユーザー)が目的を達成しやすく、かつ快適にサイトを利用できるように、全体の設計を行うのです。

WEBデザイナーの具体的な仕事の流れ7ステップ

WEBデザイナーの具体的な仕事の流れ7ステップ

では、WEBデザイナーは具体的にどのような流れで仕事を進めているのでしょうか?

WEBサイト制作は、多くの場合、ディレクターやエンジニアなど、様々な職種の人が関わるチームプロジェクトです。WEBデザイナーが担当する範囲はプロジェクトによって異なりますが、ここでは一般的にWEBデザイナーが関わる可能性のある主な仕事内容を、制作の流れに沿って見ていきましょう。

ステップ1:「どんなサイトにしたいか?」を知る

全ての始まりは、依頼主(社内の担当者やクライアント企業など)の想いを理解することからスタートします。このとき、最初にやるべきことが依頼主へのヒアリングです。

  • 何のためのサイトか?(目的):商品販売、問い合わせ獲得、企業ブランディング、情報提供など
  • 誰に見てもらいたいか?(ターゲットユーザー):年齢、性別、興味関心、ITリテラシーなど
  • サイトで解決したい課題は何か?:「問い合わせが少ない」「会社の魅力が伝わっていない」など
  • 伝えたいブランドイメージは?:「信頼感」「先進性」「親しみやすさ」など
  • 予算や納期は?

こういった情報を詳しく聞き取り、サイトが目指すべきゴール(要件)を明確にします。

このゴールを明確にする作業を、専門的には「要件定義」と呼びます。はじめの段階で目的を共有することが、後のデザイン作業のズレを防ぐため、非常に重要なステップです。例えるならば、家を建てる前に行う施主との打ち合わせのようなものですね。

ステップ2:「サイトの骨組み」を作る

ヒアリングで決まった要件をもとに、サイトの骨組みとなる設計図を作成していきます。サイト設計図は、主にサイトマップとワイヤーフレームで構成されます。

  • サイトマップ:サイト全体のページ構成を図式化したもの。「家全体の部屋数や配置図」のようなイメージ。どんなページがいくつ必要で、それらがどう繋がっているのかを示す
  • ワイヤーフレーム:各ページのレイアウト設計図。「部屋ごとの家具の配置図」のようなもの。棚はどこにつけるのか、ベッドを置くスペースはどこか?と考えるように、WEBページのどこにロゴを置き、どこにメニューを配置し、どこにどんな情報を載せるか、ボタンはどこに置くか……といった、ページの骨組みを具体的に決めていく。この段階では主に線や図形で構成され、色や装飾はまだ施さない

この段階で情報の優先順位やユーザーの動線をしっかり考えることで、使いやすいサイトの基礎が出来上がります。

なお、この工程はWEBディレクターが主導することもありますが、デザイナーもユーザー視点で意見を出したり、一緒に作成したりすることが多くなっています。

ステップ3:「どんな雰囲気のデザインにするか」を決める

サイトの骨組みが決まったら、次は「どんなテイストのデザインにするか」という全体の方向性、つまりデザインコンセプトを固めます。

まずは、ヒアリング内容やターゲットユーザー像に基づき、「信頼感のある落ち着いた雰囲気」「明るく親しみやすい雰囲気」「未来的でクールなイメージ」といった、サイト全体の世界観を定義。その後、メインカラーやサブカラー、文字の種類(フォント)や大きさ、写真やイラストのトーンなどを具体的に決めていきます。

これは、家づくりで言えば「内装や外装のテイストを決める」ようなものです。和風にするのか、モダンにするのか、ナチュラルな雰囲気にしたいのか。壁の色や素材、照明の明るさや形、家具のテイストなどを具体的に決めていく段階と似ています。

さらにこのとき、競合サイトやイメージに近い参考サイトなどを調査し、デザインの方向性をすり合わせることもあります。

コンセプトが明確になることで、デザインに一貫性が生まれ、伝えたいメッセージがユーザーに効果的に伝わるようになるのです。

ステップ4:「見た目」を具体的に作り込む

いよいよ、ワイヤーフレームとデザインコンセプトをもとに、実際のWEBページの見た目(ビジュアル)を作成していきます。多くの人が「デザイン」と聞いてイメージするのが、この工程かもしれません。

多くの場合、まずはPhotoshopやIllustrator、Figmaといった専門のデザインツールを使って、ページの完成見本(デザインカンプ)を作成します。写真やイラスト素材を選定したり、必要に応じて加工したり、アイコンを作成したりといった、素材の用意もこの段階での重要な仕事です。

これは家づくりで言えば、実際に壁紙を貼ったり、フローリングを敷いたり、家具を配置したりする」工程です。これまで決めてきたコンセプトや設計図をもとに、具体的な色や素材を使い、空間を魅力的に仕上げていく作業と重なります。

さらに、配色、文字(タイポグラフィ)、要素の配置、余白(スペース)などを細かく調整し、美しく、情報が分かりやすく、かつ使いやすいデザインを目指します。このとき、パソコンだけでなく、スマートフォンやタブレットなど、様々な画面サイズで見たときに最適に表示されるデザイン(レスポンシブデザイン)も考慮して作成しなければなりません。

このステップは、デザイナーの腕の見せ所であり、最もクリエイティブな作業の一つです。

ステップ5:「デザイン」を「WEBページ」に変換する

作成したデザインカンプは、まだ一枚の「画像」のようなものです。これを実際にWEBブラウザで見られるように、コンピューターが理解できる言葉(HTML、CSS、JavaScriptといったプログラミング言語)を使って記述していく作業が「コーディング」です。

コーディングでは、デザインカンプの見た目や動きを、WEB上で正確に再現するようにコードを書いていきます。さらに、文字や画像を表示させたり、色やレイアウトを指定したり、ボタンをクリックしたときの動き(アニメーション)などを実装したりしていきます。

この工程は、家づくりで例えるなら「建築図面をもとに、実際に家を建てていく」ことに相当します。どんなに素晴らしい設計図があっても、それを形にするための骨組みや配線、配管などの工事がなければ、実際に住める家にはなりません。WEBサイトも、デザインをコードに変換することで初めて、WEBブラウザ上で機能する「家」として完成するのです。

なお、プロジェクトの規模によっては、コーディング作業はデザイナーではなく、「コーダー」や「フロントエンドエンジニア」と呼ばれる専門職の人が担当することも少なくありません。

ステップ6:「正しく動くか」を確認し、調整する

WEBページが形になったら、公開前に様々なチェックを行います。

  • デザインが意図した通りに表示されているか?
  • ボタンやリンクは正しく機能するか?
  • パソコン、スマートフォン、タブレットなど、異なるデバイスやブラウザ(Chrome、 Safari、 Edgeなど)で見てもレイアウト崩れなどが起きていないか?

などを細かくテストします。依頼主(社内担当者など)に確認してもらい、フィードバックをもとに修正を重ねて、完成度を高めていきます。

これは、家が完成した後に「引き渡し前の最終チェック」を行うようなものです。設計図通りにできているか、水回りや電気は問題なく使えるか、扉の開閉はスムーズか、といった最終確認をして、不具合があれば修正し、住む人が快適に暮らせる状態に整える作業と似ています。

ステップ7:公開後の運用・改善でサイトを育てていく

WEBサイトは公開したら終わり、ではありません。

サイトが公開された後も、アクセス状況のデータ分析などをもとに、WEBデザイナーが「もっとこうすれば使いやすくなるのでは?」「この部分のデザインを変えれば、もっと問い合わせが増えるかも?」といった改善提案を行ったり、新しい情報にあわせてデザインを更新したりする作業に関わることもあります。

これは、家が建った後も「住む人のライフスタイルに合わせてリフォームしたり、より快適にするために工夫を重ねたりする」ようなイメージです。庭を手入れしたり、模様替えをしたり、家族が増えれば部屋を増築したりと、住む人が快適に過ごせるようにメンテナンスを続けていくように、WEBサイトも公開後も変化に対応し、より良いものへと「育てていく」必要があるのです。

WEBデザイナーに必要なスキルって?

WEBデザイナーに必要なスキルって?

WEBデザイナーの仕事は多岐にわたるため、求められるスキルも様々です。

  • デザインの基礎知識とスキル:色彩、レイアウト、タイポグラフィ(文字デザイン)などの知識、そしてそれらを魅力的に表現するセンス
  • デザインツールの操作スキル:Photoshop、Illustrator、Figmaなどのツールを使いこなす技術
  • コーディングスキル(HTML/CSS/JavaScript):担当範囲にもよりますが、デザインがWEB上でどう実現されるかを理解していることで、より実現可能なデザインを考えられる
  • コミュニケーション能力:依頼主の要望を正確に聞き取る力、そして自分のデザインの意図を分かりやすく説明する力。チームで仕事を進める上でも不可欠
  • UI/UXの知識:ユーザーインターフェース(UI:ユーザーが目にする部分)とユーザーエクスペリエンス(UX:ユーザーがサイトを通じて得る体験)に関する知識。使いやすく、満足度の高いサイトを作るために必要
  • マーケティングの視点:サイトの目的達成(集客、売上向上など)を意識し、ビジネスに貢献するデザインを考える力
  • 情報収集・学習意欲:WEBの技術やデザイントレンドは常に変化するため、新しい情報をキャッチアップし、学び続ける姿勢が大切

まとめ:見た目だけじゃない!Webデザイナーの重要な役割

「WEBデザイナー」という仕事について、少しイメージが具体的になったでしょうか。

WEBデザイナーは、単にWEBサイトの見た目を飾る人ではなく、サイトの目的を達成するために、見た目の美しさ、情報の分かりやすさ、そして使いやすさをトータルで設計する、非常に重要な役割を担っています。その仕事内容は、ヒアリングから始まり、設計、デザイン作成、コーディングの知識、そしてクライアントやチームメンバーとのコミュニケーションまで、多岐にわたります。

この記事を通じて、「WEBデザイナーって何をする人なんだろう?」という疑問が解消され、WEBサイト制作やWEBデザイナーとの関わり方について、少しでも理解が深まっていれば幸いです。


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筆者プロフィール

MU編集部

MU編集部

株式会社MU / 編集部
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