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UX(ユーザーエクスペリエンス)とは、ユーザーがウェブサイトやアプリを利用する際の体験や感情を指します。
この体験には、操作性やデザイン、情報の伝達方法、そして対象となるプロダクトやサービスの価値など様々な要素が含まれており、良いUXを提供することで、ユーザーの満足度やリピート率の向上が期待できるのです。
この記事では、WEBデザインにおいてUXを向上させる際に考えるべき要素を7つご紹介します。
貴社のWEBサイトにおけるCV率の向上などを求めている方は、どうぞご一読ください。
ユーザビリティとは、そのWEBサイトが使いやすく、効率的に目的を達成できることを指しています。
ユーザビリティの良いサイトは、ユーザーのストレスを軽減します。その結果、UXを向上させることができるのです。
WEBサイト制作に携わる者であれば、何よりもユーザビリティを向上させることを念頭においておかなければなりません。
ユーザービリティの向上を狙うには、主に次のような施策が考えられます。
訪れたユーザーを満足させ、求める成果を得るためには、WEBサイトから余分な要素を排除し、ユーザーが求める情報に集中できるデザインを目指すことが重要です。
伝えたい情報がたくさんあるのはわかりますが、それらすべてを1つのページに詰め込んでしまっては、ユーザーが混乱してしまうばかりで、欲しい情報にスムーズにアクセスすることができません。
しかし、必要な情報だけを効果的に配置し、視線誘導や色使いにも工夫を凝らしたシンプルなWEBサイトであれば、ユーザーはストレスなくサイト内を回遊することができます。
コンテンツの構造が明確であることは、ユーザーが迷わず情報を探し出せる状態を作り出すために重要なポイントなのです。
見出しや段落、リストなどを活用し、情報を整理しやすい形で提示することも有効です。
WEBサイトでは、訪れたユーザーがストレスなく操作できることがUX向上のカギです。
いくら情報をシンプルに整理したところで、操作方法がわかりにくければ、決してユーザーは満足してくれません。
ECサイトでお目当ての商品を買おうと考えても、ショッピングカートの表示がわかりにくければ、途中で購入を諦めてしまうことも考えられます。
操作方法が直感的であることを意識し、ボタンやリンクの配置や大きさ、動作のフィードバックなどを工夫して、誰でも簡単に使えるインターフェースを提供することで、UXの向上した「ユーザーにとって優しい」サイトとなるのです。
レスポンシブデザインとは、WEBサイトが様々なデバイスや画面サイズに適応するデザインを指しています。
パソコンでの閲覧だけでなく、スマートフォンやタブレットなど、現代ではインターネットの利用環境は様々なデバイスに広がっています。
つまり、パソコン上では使いやすいWEBサイトだとしても、異なるデバイスで閲覧する際には、不都合が生じてしまう場合も出てくるのです。
これを是正するのがレスポンスデザインであり、現代のWEB制作では必須の考え方です。
レスポンシブデザインを実装することで、デバイスに関係なくユーザーに最適な形で情報を表示することができますので、あらゆるユーザー層のUXを向上させることが可能になります。
WEBサイトを制作するには、まずサイト内に掲載する情報を整理し、構造化することで、ユーザーが目的の情報を効率的に探し出せるようにしなければなりません。
例えば、Aというページの次にBというページを見てもらいたければ、AからBへという内部リンクが適切かつわかりやすく表示されていなければならないのです。
そのためには、サイト構造を徹底的に設計することが欠かせません。
良い情報設計があると、ユーザーは迷わずに情報を見つけられますし、逆に言えば求める情報を探すのに苦労するサイトであれば、ストレスを感じてしまいます。この状況では、いくら見栄えが良いサイトであってもUXの向上など望めません。
サイト設計の際に考慮するポイントは、以下の通りです。
ユーザーが興味を持ちやすいよう、同じトピックやテーマに関連するコンテンツをまとめて表示することが重要です。
ブログサイトであれば「カテゴリー」分け、ECサイトであれば「ジャンル」分けに該当します。
同じ情報をまとめてやり、場合によってカテゴリー(あるいはジャンル)ごとの目次を作成するなどすれば、ユーザーは関心のある情報に簡単にアクセスでき、満足度が向上するのでしょう。
WEBサイトの情報を整理し、カテゴリーやジャンルごとに分類することで、ユーザーが目的の情報にたどり着きやすくなります。
それだけでなく、カテゴリー内の情報が増えてきた場合には、さらに階層構造となった情報整理をすることで、さらにユーザーの利便性は増します。
A、B、Cというカテゴリーの中に、a1、a2、a3といったように、階層化されたカテゴリー構造を設定することで、ユーザーは迷いなく必要な情報を検索し、アクセスすることができるのです。
また、カテゴリーの階層構造化は、効率的なナビゲーションやサイトマップの作成にも役立ちます。
パンくずリスト、あるいはブレッドクラムとは、ユーザーが現在閲覧しているページが、WEBサイト内でどの位置にあるかを示すナビゲーションツールです。
パンくずリストが表示されていることにより、ユーザーはサイト内での自分の位置を把握しやすくなり、過去に見たページに戻ることも容易になります。
また、パンくずリストの導入は情報の探索性を向上させますので、UXの向上にも効果が期待できるのです。
ページ数の多いWEBサイトなどでは、検索機能を追加することで、ユーザーが自分の求める情報をすぐに見つけることができます。
そのためには、WEBサイトのトップあるいはサイドバナーなどわかりやすい位置に「サイト内検索窓」を設け、簡単なキーワードで検索できるようにすることが大切です。
WEBサイトに検索機能を設けて、検索結果の精度や速度を向上させることは、ユーザーのページ内回遊時のストレスを軽減させることに直結しますので、UXを大幅に向上させることができます。
アクセシビリティ(Accessibility)とは、日本語にすると「近づきやすさ」「利用しやすさ」「便利であること」などを意味しており、WEBサイトが多様なユーザーに対して使いやすくなるように設計することを指しています。
一般的には、ユーザーが機器やサービスを円滑に利用できることを意味しており、現代社会が抱える様々な問題を解決することにも繋がる施策です。
アクセシビリティを向上させることで、障がいのあるユーザーや高齢者、あるいは利用環境に制限があるユーザーでもWEBサイトを利用しやすくなり、結果的にUXが向上します。
アクセシビリティを確保するためのポイントは、以下の通りです。
キーボード操作に対応したWEBサイトやアプリは、マウスやタッチスクリーンの操作が難しいユーザーや視覚障がい者でも利用しやすい環境を整えます。
タブキーでのナビゲーションやショートカットキーの導入など、キーボード操作をサポートすることでサイト全体のアクセシビリティは向上し、UXも改善されるのです。
代替えテキストとは、WEBサイト上に表示された画像や写真に対して、その代替としてテキストを指定することを指しています。
画像や写真に代替テキストを設定することで、画像が表示されないブラウザなどでアクセスした場合でも、代わりにテキスト情報が表示されるため、ユーザーに情報が的確に伝わります。
また、代替えテキストを設定しておくことは、Googleなどの検索エンジンクローラーがWEB内を回遊する場合でも、画像の内容を正確に伝えることが可能ですので、SEO上も有利な施策です。
デザインのわかりやすさ、見やすさも重要です。例えば、テキストと背景のコントラストが十分に確保されていると、視力に制限のあるユーザーや環境によって画面が見づらい状況でも情報が読み取りやすくなります。
また、テキストの大きさなども、アクセシビリティ確保のためには重要な要素です。
ボタンデザインのわかりやすさやカラーと大きさの調整、コントラストなどを調整することは、あらゆる層のWEBサイトユーザーの利便性向上を生み出し、結果的にサイトのUX向上に繋がります。
CTA(Call To Action:コールトゥアクション)とは、ユーザーに対して何らかのアクションを促す要素です。
例えば、そのWEBサイトの目的が商品の販売であれば購入ボタン、ユーザーサポートが目的であれば問い合わせフォームへのリンクなどが該当します。
CTAを効果的に配置することで、ユーザーが目的のアクションを取りやすくなり、WEBサイトのCVR(コンバージョン率)が向上します。
CTA配置のポイントは以下の通りです。
重要な要素やアクションを目立つ位置に配置することで、ユーザーがそれらを見つけやすくなります。
ECサイトでユーザーが商品を購入しようと思っても、どこから購入すればいいのかわかりにくいデザインのサイトでは、CVRは一向に上がりません。
どれだけおしゃれで見た目の良いサイトを作ったとしても、これでは何の意味もなさないのは当然です。
ユーザーの操作性向上のためにも、ボタンやリンクなど、ユーザーがアクションを起こすべき箇所は、特に目立つ場所に配置することで、UXの向上に繋がります。
ボタンやリンクのサイズが適切であると、ユーザーがクリックしやすくなり、操作性が向上します。
特にタッチスクリーンのデバイスでの利用を考慮して、指で簡単にタップできるサイズを設定したり、近接した位置に複数のタップ領域を配置したりしないことは、CTAを配置する際には外せない配慮です。
前述のレスポンシブデザインの要素とも合わせ、あらゆるデバイス環境でアクセスしているユーザーにとって、ストレスなく利用できる環境を整えることが、UX向上のためには欠かせない要素なのです。
マイクロコピーとは、WEBサイト内に設置されたボタンやリンクに使用する短い文章や文字を指しています。
ボタンやリンクに適切なテキストを設定することで、ユーザーはどのアクションを起こすべきかを明確に理解できるため、CVR向上には大きな役割を果たします。
また、適切なマイクロコピーを記載していることで、ユーザーが自分で考えなければならない負担を軽減することも、CVR向上のためには有効な施策です。
CTRには具体的でわかりやすいマイクロコピーを用いることで、ユーザーが迷わず操作できるようになりUXの向上へと繋がります。
WEBサイトにおけるコンテンツの質は、UXに直結する大きな影響力を持っています。
ユーザーにとって真に価値のある情報を提供することで、訪れたユーザーはそのWEBサイトに対して信頼感を持ち、リピート率も向上するのです。
逆にいえば、どれだけ優れたデザインや設計のWEBサイトを制作したとしても、そこに掲載されているコンテンツの質が悪ければ、サイトとして、あるいは運営企業としての信頼を損ない、UXの向上どころか企業のブランド価値を喪失してしまう可能性すらあるのです。
質の高いコンテンツを作るためには、以下のポイントに注意して作成しなければなりません。
専門用語や難解な表現を避け、一般的な表現で情報を伝えることにより、幅広いユーザーにとって理解しやすいコンテンツを提供できます。
このことは、ユーザーエンゲージメント(WEBサイトにおけるユーザーとサービスなどとの関係性の強さ)を高め、UXを向上させる効果があります。
また、ブランドイメージに合わせて統一した言葉遣いを用いることもイメージ戦略の一環としては重要な施策で、ここに統一感がないとユーザーに不信感を与えてしまい、かえってユーザーエンゲージメントを下げてしまうことにもなりかねません。
コンテンツのフォーマットやレイアウトが適切であると、ユーザーが情報を効率的に読み取ることができます。
見出し構成や段落、文字のフォントや大きさといったスタイルを精査し、情報が整理されたレイアウトを実現することで、WEBサイト全体のUXが向上します。
適切なフォーマットやレイアウトはレスポンシブデザインとも密接に関わっており、PCのブラウザでは適切に表示されていたレイアウトが、スマホでみたら見づらかったなどということはよくあることですので、十分に注意が必要です。
単純なことですが、誤字脱字や誤情報があると、ユーザーの信頼を失いかねません。
特に、企業が運営しているWEBサイトであれば、その傾向は顕著であり、あまりにも誤字脱字、あるいは誤情報が多いサイトの場合は、ユーザーのリピート率が著しく下がってしまうだけでなく、企業への信頼を損なうことにも繋がってしまいます。
コンテンツの品質を確保するために、定期的にチェックを行い、必要に応じて修正や更新を行うことが重要です。
正確で信頼性の高い情報を提供することで、CS(Customer Satisfaction:カスタマーサティスファクション/顧客満足度)を向上させることができます。
WEBサイト内で一貫したデザイン要素を持つことは、ユーザーが迷わず操作できることに繋がります。
あるページとあるページであまりにも異なるデザインを採用していたら、ユーザーは混乱してしまい、直感的な操作ができなくなってしまう可能性があります。
デザインの一貫性を保つことで、ユーザーがWEBサイトの操作方法を素早く理解し、UXを向上させることができるのです。
デザインの一貫性を確保するためのポイントは、以下の通りです。
WEBサイト全体で共通のカラースキームを採用することで、ブランドイメージを強化し、ユーザーに安心感を与えます。
これは、その企業のCI(Corporate Identity:コーポレートアイデンティティ/企業の姿や文化、独自性)とも密接に関係しており、企業のイメージカラーやロゴに使用しているカラーをベースに、ブランドカラーとしてWEBサイトもデザインされるべきです。
色彩の調和が保たれたデザインは視覚的にも魅力的であり、サイトを訪れたユーザーへ安心感を与え、UXの向上に貢献してくれます。
フォントの一貫性を保つことで、テキストの読みやすさを向上させ、プロフェッショナルな印象を与えます。
また、WEBサイト全体のデザインに統一感をもたらし、ユーザーにとって快適な閲覧環境を提供することができるのです。
フォントの選択に関しても、企業イメージとの統一は重要です。
例えば、ロゴや名刺に使われているフォントと、WEBサイトに使われているフォントのイメージがあまりにも違いすぎては、訪れたユーザーの信頼を失いかねません。
当然、ページごとに使用するフォントがバラバラだとしても、同様の印象を与えてしまいます。
CIに基づく一貫したフォント選びも、UX向上のためには重要な要素です。
ボタンやアイコンのデザインやサイズを統一することで、ユーザーが操作方法を素早く理解できるようになります。
一般にWEBデザインを決定する場合、複数のカラー、複数のスタイルを組み合わせて使うことは、サイトとしての見栄えも悪くなり、ユーザーの印象も落としてしまうため適切ではありません。
ボタン1つとっても、それは考え抜かれたWEBサイトを構成する重要な要素の1つなのです。
また、アイコンはあまりにごちゃごちゃしたものよりも、ユニバーサルデザインを採用したほうが、多くのユーザーにとって親しみやすいサイトとなる可能性を持っています。
独自のアイコンをデザインする場合でも、企業やブランドのイメージを踏襲した統一感のあるデザインを使用することで、サイトのわかりやすさや使いやすさを向上させ、結果的にUXを向上させることに繋がるのです。
WEBサイトのパフォーマンスとは、ユーザーが何かの操作をした際のリアクション速度のことを指しています。
例えば、検索サイトで自サイトのURLをクリックしてから、トップ画面が表示されるまでの時間や、スクロールの快適性、ボタンを押してページを切り替える時の反応性など、様々な要素でサイトパフォーマンスは決定されます。
サイトパフォーマンスが向上すれば、ユーザーは待ち時間が少なくなり、ストレスなくサイトを閲覧することができますので、サイトパフォーマンスはUX向上のための重要な指標です。
特に、ページの読み込み速度に関しては、少し表示が遅いだけでユーザーがサイトを開くのをやめてしまう要因ともなってしまうため、注意が必要です。
サイトパフォーマンスを向上させるためには、以下の対策が有効です。
画像の最適化は、WEBサイトの表示速度を向上させるために行う、最も基本的かつ重要な対策です。
ファイルサイズの小さい適切な形式(JPEG、PNG、SVGなど)を使用し、画像の圧縮や遅延読み込み(lazy loading)を実装することで、ページの読み込み速度は大幅に向上します。
反対に、デザイン的に美しいからという理由だけで、データ容量の重い画像を何枚も使用してしまうと、それだけでサイトパフォーマンスが低下してしまうことも少なくありません。
その際は、既存のソフトやプラグインなどを有効活用して、画像の最適化処理を行うようにしてください。
CSSやJavaScriptとは、それぞれがWEBページを構成する要素です。
これらのソースコード中にあるコメントや改行を削除し、ファイル自体を圧縮してコンパクトにすることで、ファイルサイズが小さくなり、WEBページの処理が高速かつページの表示速度も早くなります。
ファイルの圧縮や結合、最小化(minification)を行うことで、ユーザーが待ち時間を減らし、ストレスなくサイトを利用できるようになることは、UXの向上だけでなく、Googleが重視するSEOの決定要素にも繋がるため、結果的にサイト全体の質の向上にも寄与してくれます。
キャッシュとは、ブラウザが1度表示したWEBページのデータを保存しておき、次に同じページを表示する際に、そのデータを流用して1度目よりも素早くページを表示してくれる仕組みを指しています。
つまり、キャッシュを活用することで、WEBサイトの表示速度を大幅に向上させることができるのです。
ブラウザ側でCSSやJavaScriptのデータを保存しておくなど、キャッシュやサーバー側のキャッシュを適切に設定することで、ページの読み込みを高速化し、ユーザーに快適な閲覧体験を提供することができます。
この記事では、WEBデザインにおいてUXを向上させるための方法について、7つの要素に分けて解説しました。
これらの要素は、どれが欠けてもUXの向上には繋がりません。
本記事で解説したポイントを押さえながら、ユーザーのニーズや利用状況を考慮したWEBデザインを行うことが、UXを向上させるカギとなります。
もしも貴社での対応が難しい場合は、ぜひともWEB制作のプロフェッショナルである当社にご相談ください。
弊社にご関心をお持ちいただき、
ありがとうございます。
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