モバイルフレンドリーなWEBサイトとは?重要な施策5選

モバイルフレンドリーなWEBサイトとは?重要な施策5選

目次

  1. モバイルフレンドリーなWEBサイトの重要性
  2. ユーザーエクスペリエンスの向上
  3. SEOを対策
  4. コアウェブバイタルに対応する
  5. モバイルフレンドリーのための重要な施策5選
  6. レスポンシブデザイン
  7. ページ速度の最適化
  8. シンプルなナビゲーション
  9. モバイル用フォームの最適化
  10. タップ可能な要素の大きさと配置の最適化
  11. まとめ~モバイルフレンドリーなWEBサイトに必要なモノ
担当者
担当者
え?会社のホームページって、パソコンとスマホは変えないとダメなの?
コンサル先生
コンサル先生
お客さまのためにも、今は「モバイルフレンドリー」なページ制作が欠かせないんです!

人々がインターネットで情報を得ようと考えた場合、そのアクセス端末は、今やPCブラウザよりもスマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスが主流になっています。

この潮流が逆流することは、ほぼ考えられません。

つまり、企業がWEBサイトを作成する場合、現代では「モバイルフレンドリー」を考えることは必須条件と言えます。

モバイルフレンドリーなWEBサイトは、ユーザーがモバイルデバイスで閲覧した際に、必要な情報が適切な形式で提供され、またスムーズな操作など閲覧と利用が快適にできなければなりません。

そこで本記事では、モバイルフレンドリーなWEBサイトに求められる重要な施策を5つピックアップしてご紹介します。

WEBサイトにおけるユーザーの利便性向上を実現し、その先のビジネス展開を成功させていきたいと考えている企業様は、どうぞご参考にしてください。

モバイルフレンドリーなWEBサイトの重要性

モバイルフレンドリーなWEBサイトの重要性

まずは、「なぜモバイルフレンドリーなWEBサイトを作らねばならないのか」という問題について、整理して確認しておきます。

モバイルフレンドリーなWEBサイトとは、モバイルデバイスでサイトを閲覧するときに、ユーザーの利便性が良く快適に利用できる、モバイルデバイスの画面サイズに最適化されたWEBサイトを指しています。

モバイルユーザーがストレスなくWEBサイトを閲覧できるように、様々な施策を施されているわけですが、その目的は大きく分けて次の3つです。

ユーザーエクスペリエンスの向上

先にも述べた通り、現代は、スマートフォンやタブレットをはじめとするモバイルデバイスからのインターネット利用が急速に増加しています。

モバイルデバイスの画面サイズは、PC画面と比較するとはるかに小さく、PC向けのWEBサイトをそのまま表示した場合、文字や画像の大きさやレイアウトなどが適切ではありません。

視認性が悪いというだけではなく、ユーザーがなんらかのアクションを起こそうと考えた場合であっても、どのように操作したらいいかがわかりにくいということでもあります。せっかく魅力的な商品やサービスを提供していても、ユーザーが操作に不便を感じた結果、企業が求めるコンバージョン(CV:成果)が得られない可能性もあります。

そのため、モバイルで表示されるWEBサイトは、PCブラウザ用とは別の「モバイルフレンドリーな」サイトを作ることで、ユーザーに対して快適に閲覧できる環境を提供する必要があるのです。

SEOを対策

もう1つの目的は、SEO対策です。

Googleなどの検索エンジンでは、検索結果の上位に表示されるWEBサイトがクリックされる確率が高くなるため、多くの企業が検索上位を狙って様々な施策を自社のWEBサイトに施しています。

モバイル需要が増えた現代では、Googleでも「検索順位の向上には、WEBサイトのモバイル対応が重要である」と明言しており、SEO対策の観点からもモバイルフレンドリーを考えることは重要なのです。

SEOで上位表示されれば、それだけ多くのユーザーの目に留まり、より多くのユーザーがサイトに訪問してくれることが期待できるため、モバイル対応を考えることは、企業の宣伝効果を向上させるためにも必須の戦略なのです。

コアウェブバイタルに対応する

SEOに対応するためには、WEBでUX(ユーザーがWEBサイトを通じて得る体験)を向上するための「ウェブバイタル(Web Vitals)」に取り組むことも重要となります。

特に、ウェブバイタルの核ともいえる「コアウェブバイタル(Core Web Vitals)」に対応することは、SEO的観点で考えても現代のWEBサイトには必須の戦略です。

コアウェブバイタルとは、UXの質を計測するための指標です。

その計測は次の3つの要素で構成されており、サイトの使い勝手を数値的に判断する際に使用されます。

  • LCP:「Largest Contentful Paint/最大コンテンツの描画」。ページの読み込み速度を表し、画像や動画などの最大コンテンツが表示されるまでの時間が2.5秒未満であることが理想的
  • FID:「First Input Delay/初回入力遅延」。ユーザーがページを訪れて最初に行うボタンクリックやタップなどの操作を行い、応答が発生するまでの遅延時間を表す。100ミリ秒未満が理想的
  • CLS:「Cumulative Layout Shift/累積レイアウト移動」。ページの読み込み中に起こるレイアウトのズレを表す。サイトを見ている途中に急にレイアウトがズレて、ユーザーが意図しない広告をタップしてしまうなどの不便をかけないための指標。0(移動なし)~1(画面における最大の移動量)で表され、0.1未満が理想的

コアウェブバイタルの数値改善に取り組んでいくことは、すなわちGoogleの提唱するウェブバイタルに取り組むことにもつながりますので、モバイルフレンドリーなWEBサイトのデザインを考える上では重要な指標となります。

モバイルフレンドリーのための重要な施策5選

モバイルフレンドリーのための重要な施策5選

モバイルフレンドリーなWEBサイトを制作するには、様々な施策が考えられます。

ここでは、その中でも代表的な5つの施策を選んでご紹介します。

レスポンシブデザイン

モバイルフレンドリーなWEBサイトには、デバイスの画面サイズに応じて自動的にページレイアウトを最適化する「レスポンシブデザイン」を採用していることが求められます。

従来であれば、PCブラウザとスマートフォンなどでそれぞれ最適なページレイアウトを表示するためには、それぞれ別のレイアウトを作成しておかなければなりませんでした。

スマートフォンでWEBページを閲覧した際に「スマートフォン版ページを表示する」といったテキストが表示されているのを見たことがある方もいるかもしれません。

しかし、現在ではレスポンシブデザインの実現には、1つのHTMLで配信され、デバイスごとにCSSを用意して表示を変える仕組みを取ることができるようになっています。

これにより、表示するデバイスごとに適用するCSSを切り替えられ、デバイスの画面サイズに応じて、適切なスタイルが適用されるようになるのです。

レスポンシブデザインを採用することで、デバイスの画面サイズに応じて適切な文字や画像のサイズ、レイアウトが表示されるため、ユーザーが不便を感じることが少なくなります。また、同じコンテンツを複数のデバイスに対応させるため、開発や運用の効率化にも繋がります。

ページ速度の最適化

モバイルユーザーにとって、ページの読み込み及び表示速度は非常に重要な要素の1つです。

デバイスの立ち上げから情報の検索まで、片手で気軽に行えるモバイルの場合、ユーザーの求めるWEBサイトの「手軽さ」はPCブラウザよりも重要です。

少しでもページの速度が遅いと、ユーザーはストレスを感じたり、サイトの閲覧を諦めたりする可能性が高くなります。

そのため、ページ速度の最適化は、モバイルフレンドリーなWEBサイトを作るために必要な取り組みの1つなのです。

ページ速度の最適化には、以下のような要素が重要です。

  • 画像の最適化:通信速度が低いことが多いモバイルデバイスでは、大きなサイズの画像ダウンロードは、ページの表示速度を低下させるため、画像の圧縮や最適化を行い、ファイルサイズを小さくする
  • ファイルのキャッシュ設定:ユーザーが再度アクセスする可能性が高いと思われるファイルについては、キャッシュ設定を行うことで、再ダウンロードをせずに表示できるようになり、ページの読み込み時間を短縮できる
  • JavaScriptの最適化:JavaScriptは、ページの動的な変更やアニメーションなどに利用されるが、ページの読み込み時間が遅くならないようにJavaScriptの最適化を行い、余分な処理を削除する
  • レスポンス時間の最適化:サーバーからのレスポンス時間が長い場合、ページの読み込み時間が遅くなってしまうため、サーバーの設定を見直し、レスポンス時間を短縮する

シンプルなナビゲーション

モバイル端末の画面はPCのディスプレイに比べて小さく、指でタップして情報にアクセスする方法を取っているため、ナビゲーションが複雑になるとユーザーが操作しにくくなってしまいます。

そのため、以下のようなシンプルなナビゲーションをデザインすることが重要です。

  • ハンバーガーメニューの設置:横三本線のアイコンをクリックすることで、メニューが開閉する仕組みのこと。モバイル端末でよく利用されているナビゲーション方法であり、シンプルかつ操作性が高いため、ユーザーにとっても親しみやすい
  • 少ないナビゲーション数:メインページに必要なリンクに限定し、その他のリンクは別ページにまとめるなど、情報を整理してナビゲーションの数を必要最小限まで減らす
  • シンプルなアイコンの活用:検索ボタンやカートボタンなど、視覚的にも分かりやすいボタンやアイコンを利用することで、ナビゲーションをシンプルにし、ユーザーが欲しい情報に素早くアクセスできるように工夫する
  • テキストの調整:画面が小さいため、文字が小さすぎると読みにくいが、大きすぎると場所を取ってしまうため、最適なテキストサイズへの調整と小さくても分かりやすいフォント選択が重要

モバイル用フォームの最適化

顧客情報の入力など、WEBサイトではユーザーが様々な情報を入力するためのフォームを設置することがあります。

この時も、モバイル端末の画面は小さいため、フォームを作成する際には、入力欄やボタンの大きさや配置に注意しなければなりません。

モバイル用フォームを最適化するには、次のような点に注意することが重要です。

  • 入力欄の数:入力欄が多すぎると画面が埋まってしまい、ユーザーがストレスを感じる原因となるため、必要最低限の情報しか求めないフォームを設計し、入力欄の数を最小限留める
  • 入力欄の大きさ:入力欄の大きさは、指で操作しやすい大きさに設定する
  • ボタンの大きさと配置:送信ボタンなどのボタンは、タップしやすくするために、大きめに設定し、出来る限りスクロールをせずにタップできる位置に配置する
  • エラーメッセージを分かりやすくする:フォームに入力ミスがあった場合に表示されるエラーメッセージを出来る限り目立つように表示し、ユーザーが分かりやすいように設計する
  • フォームの自動入力機能:電話番号や住所などの情報を事前に登録しておくことで、次回以降の入力の手間を省くことができるようにする

タップ可能な要素の大きさと配置の最適化

モバイルフレンドリーなWEBサイトには、タップ可能な要素の大きさと配置の最適化が重要です。

モバイル端末の画面はPCに比べて小さく、指で操作するため、タップ可能な要素が小さいと、誤タップや操作のミスが起きやすくなってしまいます。

そのため、以下のようなポイントを押さえた最適化が必要です。

  • 大きさ:タップ可能な要素の大きさは、少なくとも44px×44px程度が目安とされているが、よく利用されるボタンやリンクなどは、より大きく設定することが望ましい
  • 適切な間隔:タップ可能な要素同士が近すぎると、ユーザーが誤って隣接する要素をタップしてしまうことがあるため、タップ可能な要素は適切な間隔を空けて配置する
  • スクロールに配慮:表示面積が限られたモバイル端末では、ユーザーはスクロールをしなければサイト全体を閲覧することができず、下部に配置されたタップ可能な要素が操作しにくくなってしまうため、スクロール時にもタップ可能な要素が操作しやすいように配慮して配置する

まとめ~モバイルフレンドリーなWEBサイトに必要なモノ

モバイルフレンドリーなWEBサイトに求められる、5つの要素について解説しました。

  • レスポンシブデザイン
  • ページ速度の最適化
  • シンプルなナビゲーション
  • モバイル用のフォームの最適化
  • タップ可能な要素の大きさと配置の最適化

もちろん、モバイルフレンドリーなWEBサイトに求められるものは、細かいものまで数え上げれば、無数に考えられます。

しかし、本記事で取り上げた5つの要素は、どれが欠けても成立しないほど重要な施策ばかりです。

現代のWEBサイト運用は、モバイルフレンドリーなデザイン設計がされていなければ、ユーザーの心を掴み、ビジネスの成功へと繋げることはできません

もしも、これらの施策について具体的なアクションを貴社だけでは取ることが難しい場合には、WEB制作に長けた制作会社に相談してみるのも1つの方法です。

しかし、外注する場合でも「モバイルフレンドリーなデザインとはなにか」という共通認識は必要ですので、ぜひとも本記事を参考に理解を深めておいてください。

それが、貴社の求めるビジネス上の目的に沿った成果へと繋がる道なのです。

筆者プロフィール

MU編集部

MU編集部

株式会社MU / 編集部
「お客様と共に前進するデジタルパートナー」をキーメッセージに掲げ日々、DX推進企業としてデジタルトランスフォーメーションを推進。
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