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こないだなぜか自社の記事のアクセスが急増したんですが、あれってどういうことなんでしょうか？
それは、俗にいう「Google砲」というものですね。それを狙って起こせるようになると、サイトのCVはバク上がりするんですけどね
中小企業のWEBマーケティング担当者であれば、自社サイトをできるだけ多くの人の目に触れさせようと、SEO対策やSNSとの連携など、様々な施策を試みているのではないでしょうか。
「なぜか分からないけれど、突然特定のページが大量のアクセスを集めた」という経験のお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
これは、一般に「Google砲」と呼ばれる現象で、Google砲を受けることで突然大量のアクセスを得ることができるのです。
Google砲とは何なのか。それは意図的に狙うことができるのか。
本記事では、Google砲の招待について解説し、それを狙う施策について考えてまいります。
WEBマーケティングの世界で大きな可能性を与えてくれる「Google砲」を理解することで、貴社のWEBサイトは通常の何倍、何十倍ものアクセス数を獲得する可能性が高まります。
マーケティング担当者だけでなく、企業の経営者様もこの機会に貴社のWEBサイトを「バズらせる」施策を学んでみてください。
目次
Google砲の正体
「Google砲」とは、一般にGoogleアプリや「Google Discover」にコンテンツが掲載され、多くの人の目に触れることでアクセス数が莫大に増える状態のことを指しています。
上の画像は、ある日の筆者のスマートフォンでGoogleを開いたときの画面です。
SEO（検索エンジン最適化）は、ユーザーが検索窓に入力した検索クエリ（キーワード）に基づいて最適な情報を提供する仕組みですが、Google Discoverは、ユーザーがWEBやアプリを利用しているアクティビティ（行動）に基づいて、Googleがユーザごとに興味関心がありそうな最新情報を自動的にレコメンドする仕組みです。
例えば、筆者の場合は「キャンプ用品 おすすめ」などをGoogleで検索していた影響で、Chromeのスマホアプリを開いたときに、Google Discoverの機能でキャンプに関する記事が表示されるようになったのでしょう。
この記事だけでなく、普段からキャンプ用品の紹介記事やキャンプ場の情報など、関連する情報がGoogleからおすすめされることは少なくありません。
ユーザーが興味を持ちそうな情報が表示されるため、記事への遷移までのハードルが低くなり、自然とクリック率が高くなります。
特に、PCよりもスマートフォンでWEBサイトを閲覧することが主流になった現代では、Google砲のメリットは計り知れないものがあります。移動中や空き時間に簡単に操作できるスマートフォンであれば、関心がある記事にアクセスすることも非常に手軽です。
Google砲の効果は、単にアクセス数が増えるというだけでなく、短時間で何百、何千とアクセスが増えることにより、アドセンス広告やその他のコール・トゥ・アクション（CTA）を設置している場合には、大きなCV（コンバージョン：成果・成約）に繋がる可能性を秘めています。
また、Google砲がSEOに与える影響も無視できません。
Google砲によってアクセス数が一気に増えると、その結果としてSNSで拡散されたり、他メディアに取り上げられたりしやすくなります。ほかにも、まとめサイトに掲載されたり、個人ブログにオピニオン記事として掲載されたりと様々な波及効果があります。
多くの媒体で拡散され、それと同時に被リンクとサイテーションが増えることで、大量のトラフィックが自社のWEBサイトに流れ込み、結果として検索順位が上がりやすくなるのです。
つまり、意図的にGoogle砲を狙うことができれば、自社のWEBサイトアクセスを大量に集めることができるだけでなく、その先のビジネス拡大へと繋がる可能性もあるのです。
では、実際にGoogle砲を意図的に狙うことは可能なのか。次章でその戦略についてさらに詳しく解説します。
Google砲を狙う戦略と注意点
Google砲は、WEBサイトの露出を大幅に増やすための強力なツールとなり得ます。
ただし、Googleのアルゴリズムは具体的な仕組みを公開していないため、意図して狙うことは難しい課題です。
マーケティング会社などが喧伝する「Google砲を引き起こす方法」は、公開された仕組みに基づいているものではなく、あくまで様々な企業が傾向を分析し、そこから推測したものでしかありません。
しかし、Google Discoverにコンテンツが表示される仕組みについては、Googleが公式に発表しているため、その仕組みを読み解くことで限りなくGoogle砲に近づくことはできるはずです。
そこで本章では、Google Discoverの仕組みをご紹介した上で、Google砲を狙う戦略と注意点について解説します。
Discover にコンテンツが表示される仕組み
Google公式のWEBサイト「Google検索セントラル」内の「Discoverとウェブサイト」というページでは、Discoverにコンテンツ（WEBページ）が表示される仕組みが次のように解説されています。
コンテンツが Google にインデックス登録されていて、かつ Discover のコンテンツポリシーを満たしていれば、そのコンテンツは自動的に Discover の表示対象になります。特別なタグや構造化データは必要ありません。なお、Discover の表示対象になっていても、必ず表示されるとは限りませんのでご注意ください。
引用：Discover とウェブサイト
さらに、コンテンツがDiscoverに表示させる可能性を高めるには、次の方法がすすめられています。
引用：Discover とウェブサイト
- コンテンツの本質を捉えたページタイトルを、クリックベイト以外の方法で作成する。
- 魅力的な高画質の画像、特に Discover からのアクセスが発生する可能性の高いサイズの大きい画像をコンテンツに含める。サイズの大きい画像は、幅を 1,200 ピクセル以上とし、max-image-preview:large の設定または AMP を使用して有効にする必要があります。サイトのロゴを画像として使用しないでください。
- プレビュー コンテンツ（タイトル、スニペット、画像）に誤解を招くような内容や誇張した内容を入れて注目を集めたり、コンテンツの内容を理解するうえで必要な重要情報を伏せたりして、人為的にエンゲージメントを高める手法は避ける。
- 病的な好奇心を掻き立てたり、刺激的な内容や怒りをあおる内容で注目を集めるような手法は避ける。
- 興味や関心をふまえたタイムリーなコンテンツ、ストーリーをうまく伝えるコンテンツ、独自の情報や考察を提供するコンテンツを作成する。
この内容を要約すれば、「クイックベイト（ネット上の虚偽・誇大広告の形態の1つ）や炎上商法、過度な煽りといった手法を取らず、読者の関心を引くタイムリーで独自の情報を届けることが重要」ということになります。
本サイトでも「もはやSEOは不要？「集客には良質なコンテンツがなによりも重要」は本当か？」と題した記事を公開しましたが、その記事の結論と同様に「良質かつ高品質なコンテンツが最終的な価値を決める」ということに他なりません。
そこで次に、良質で高品質なコンテンツのポイントと、その他の戦略を含めてまとめます。
Googleが求める高品質な記事の条件
Googleが求める高品質な記事の条件は、時代とともに大きく変動します。
その中で、特に近年求められているのが「E-E-A-T」という要素です。
【E-E-A-T（ダブルイーエ－ティー）の要素】
- E：Experience（経験）
- E：Expertise（専門性）
- A：Authoritativeness（権威性）
- T：Trustworthiness（信頼性）
ユーザーが興味を持ち、ユーザーにとって価値があるコンテンツであるためには、こうした要素が不可欠とされているのです。
特に、AIによる自動生成されたコンテンツがネット上に溢れている現代では、その情報の専門性や権威性からくる信頼性が求められるのは当然ですが、それにも増して「経験」の価値が高まっています。
これは、「一次情報」であるコンテンツ提供者や取材による「実体験」を提供することが重要視され、それが他のコンテンツとの差別化ともなる「高品質」な記事の条件になっているのです。
SEO戦略の成功
Google DiscoverとSEOの仕組みは異なっているとはいえ、Google砲の効果を最大化するためにはSEO戦略の成功も欠かせません。
- 適切なキーワードの使用（特にタイトルタグ）
- メタデータの最適化
- 日付や著者情報の透明性
- 高画質でオリジナルな画像の使用
- モバイルフレンドリーなサイト構造
これらの施策により、ユーザー体験を向上させることで、Googleは貴社のWEBサイトを高く評価します。
そして、Googleの自動システムがより高い検索順位を付ける可能性が高まります。このように、SEO対策はGoogle砲の可能性も高めてくれるのです。
強力なバックリンクの獲得
貴社のWEBサイトが他の信頼性の高いWEBサイトからリンクを獲得することは、SEOランキング上でも重要な要素です。
これらのバックリンクは、貴社のWEBサイトが信頼性と権威性を持っていると見なされる条件の1つとして、Googleの評価対象となります。
特定の記事がGoogle砲の対象となる要素として、その記事が掲載されているWEBサイト全体が、強力なバックリンク（被リンク）を獲得していることも重要です。
ただし、どれだけ多くのバックリンクを獲得していたとしても、そのリンク先が良質なコンテンツでなければ意味がありませんので、定期的なバックリンクチェックは欠かせないWEBサイトメンテナンスの1つとなります。
SNSとの連携
現代では、企業がSNSを使ってユーザーとの関係を構築していくことは、WEBマーケティングの側面から考えても外せない施策の1つです。
SNSは貴社のコンテンツを広める強力なツールであり、これによりWEBサイトのバックリンクを増やし、ブランドの認知度を向上させることもできます。
その点から考えても、SNSは貴社のGoogle砲を狙う戦略を強化する重要なツールなのです。
SNSを利用してコンテンツを共有し、ユーザーエンゲージメントの促進によるブランドの認知拡大を行うことは、Google砲を狙うためにも労力をかけるべきポイントです。
まとめ～Google砲を狙うには「優良なサイト作成」が最大の戦略
Google砲を狙うことは、中小企業のWEBマーケティング担当者にとって大きなチャンスです。
高品質なコンテンツの作成、SEO戦略、バックリンクの獲得、そしてSNSとの連携は、この目標を達成するための大きなカギとなる要素です。
しかし、忘れてはならないのは、Google砲を狙う戦略は長期的な取り組みであるということです。
Googleの検索アルゴリズムは常に変化しており、その変化に対応するためには、常に最新の情報とアップデートを追いかける必要があります。
確かにGoogle Discoverを狙う方法論は存在しているものの、Google砲のメカニズムが全て解明されている訳ではないのです。
つまり最終的には、優良なWEBサイトをしっかりと構築し、高品質なコンテンツを提供し続けることこそ、最大にして最良のGoogle砲対策と考えられます。
中小企業のWEBマーケティング担当者の皆様におかれましては、この記事がGoogle砲を狙うためのガイドとなり、貴社のマーケティング戦略、ひいてはビジネスの成功に寄与することを願っています。
また、コンテンツ以外のWEBサイトの構造上の仕組みなどでGoogle砲やSEO対策を行いたい企業様は、どうぞお気軽に弊社へご相談ください。
